USB DAC / プリアンプ / ヘッドホンアンプ
コンパクトなA4サイズに上位機種の設計思想を凝縮したReference500シリーズ USB DAC
メーカー希望小売価格 : 298,000円(税抜) 327,800円(税込)
USB DAC / プリアンプ / ヘッドホンアンプ
特長
高い音楽性を実現した
自社製ディスクリートDAC「TRDD 5」搭載
高い音楽性を実現した
自社製ディスクリートDAC「TRDD 5」搭載
UD-507に入力されたすべてのデジタル信号は、独自アルゴリズムを搭載したFPGA内のΔΣモジュレーターで64bit/512Fsにて処理を行い、1チャンネルごとに16個のエレメント(1エレメントはロジック回路と高精度抵抗によるローパスフィルタが対となったもの)を通り、アナログ信号に変換されます。DSD信号はそのままに、PCM信号はΔΣモジュレーターを通して1bit信号に変換したのち、高音質アナログ信号として出力されます。DSD22.5MHz、PCM 384kHz/32bitの再生が可能です。マルチレベル(マルチビット)ΔΣ方式と、1bitΔΣ方式の二つの動作方式を選んで好みに合わせたサウンドチューニングを行う事ができます。
USBオーディオ再生時には、不安定でノイズの多いパソコン側のクロックと同期させず、UD-507内部の高精度水晶発振器が作り出すクロックと同期してPCMやDSDデータの転送を制御するUSBアシンクロナス転送方式に対応。内部のクロックには44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載しており、低位相雑音が特長のオーディオグレード高精度水晶発振器をそれぞれ整数倍の入力信号に対して適用することで、音質に与えるジッターの影響を大幅に抑えて原音を忠実に再現します。
さらに、外部マスタークロック信号と同期をさせることが可能な10MHz外部クロック入力にも対応。高精度外部クロックと同期させることにより、更に高品位な音楽再生へのグレードアップが可能となります。
左右独立のD/Aコンバーター部、アナログ出力段まで一貫したデュアルモノーラル構成の贅沢な回路を採用しました。それぞれのチャンネルがモノーラルで完結する回路を2系統持つデュアルモノーラル構成はL/R信号によるお互いの干渉を防ぎ、音場感や立体感など豊かな音楽表現を実現します。
L/Rそれぞれのアナログ出力信号をD/A変換後から最終出力段までフルバランス伝送することで、S/Nの向上やダイナミックレンジの拡大に大きく寄与。よりピュアな状態でハイレゾ音源の持つ空気感を余すことなく伝えます。
アナログ(DACのアナログ部含む)回路用とデジタル処理基板用に各1基のトロイダルコアトランスを用意。アナログ領域と、デジタル領域の電源部をセパレートすることで、相互の干渉を避け、アナログ信号の純度を向上させています。また、音楽性を最優先させアナログ部の電源回路は無帰還回路を採用いたしました。
USB DACとしてUSB Type-B(リア)、Type-C(フロント)の2系統、同軸/光デジタル各1系統、さらにBluetooth®の計5系統のデジタル入力を装備。さらに、アナログもRCA/XLRの2系統の入力に対応しており、外部機器と組み合わせて高品位なプリアンプとしてシステムの中核を担う事ができます。
左右・正負(L+、L–、R+、R–)に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型ボリュームを使った「TEAC-QVCS」(Quad Volume Control System)をオーディオ信号経路上に配置することで信号経路を最短として、信号線の引き回しによるオーディオ信号の劣化を防いでいます。また、0.5dB単位の非常に細かい音量調節が可能で、お使いのオーディオシステムやヘッドホンに合わせて最適なボリュームを得ることができます。
アナログ出力回路にとって重要な電流伝送能力を高める電流伝送強化型バッファーアンプ「TEAC-HCLD」(HCLD:High Current Line Driver)回路をさらに改良した「TEAC-HCLD2」回路を搭載しました。電流伝送能力の高いダイヤモンドバッファーアンプをラインドライバーとして片チャンネルあたり正負2回路構成とし、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることが可能となります。
左右正負に1回路ずつ、計4回路のダイヤモンドバッファを使用したヘッドホン専用のアンプを搭載することで、バランス駆動型のヘッドホンを接続可能としました。600Ωのハイインピーダンス型ヘッドホンをはじめ、様々なタイプのヘッドホンのポテンシャルを引き出すことが可能となります。
アクティブ・グランド方式は、バランス接続の原理でCOLD側をグランドに接続することでアンプ回路によって強制的にグランドをドライブして0Vに近づける駆動方式です。通常のグランドに落とすよりも理想的なグランドを得られるだけでなく、電源から来るハムノイズの影響を抑える効果に加え、ノイズフロアが下がることで静粛性が増し、アーティストの息遣いや音のテクスチャーをより間近に感じられる効果も期待できます。
※「Pentaconn」は株式会社日本ディックスの登録商標です。
MQA(Master Quality Authenticated)は、スタジオのマスークオリティをありのままに再生するための高音質オーディオコーデックです。UD-507では、より原音に忠実なアナログ波形を得るために最小5マイクロ秒の精度でD/A変換された波形をコントロールするMQAデコーダーを搭載。急な音の立ち上がりなど音圧差が極端に大きな箇所で発生しやすい「音の滲み」を大幅に低減することで、人間の聴覚上、原音に近い再生音を得ることができます。
フルデコーダーを搭載したことで、デジタル入力からのMQAデータのデコードが可能となり、お手持ちのCDプレーヤーのデジタル出力をUD-507に接続することでMQA CDの再生も可能です。
デジタルオーディオ信号を滑らかに補完する「RDOT-NEO」(Refined Digital Output Technology NEO)により、PCMデジタル信号を2xFs/4xFs/8xFs(最大384kHz)にアップコンバートする機能を搭載しました。RDOTは、フルエンシー理論による類推補完技術を応用して、44.1kHz/16bitのCDフォーマットから失われてしまった20kHz以上の周波数の再生を可能とするために開発された技術です。CDから読み取った情報をもとに、波形サンプルとサンプルの間の情報を類推により生成し、結果として20kHzを超えるデータを生成します。
ハイレゾ相当(96kHz/24bit)の音質でオーディオデータを通信できるLDAC™、LHDCコーデックに加え、48kHz/24bitで通信が可能なQualcomm® aptX™ HDにも対応。もちろんAACやQualcomm® aptX™、SBCといった汎用性の高いコーデックにも対応しており、スマートフォンやDAP(Digital Audio Player)から高音質ワイヤレス再生をカジュアルにお楽しみ頂けます。さらに、マルチポイント接続にも対応し、二つのデバイスを同時にワイヤレスで接続してシームレスに切り替えてリスニングが可能です。
USBケーブルでハイレゾ音源の膨大なデジタルデータを送る場合、従来のアイソクロナス転送では送信側のパソコンと受信側のUSB DACの双方に処理負荷の大きなムラが発生し、音途切れなどの問題が発生する可能性がありましたが、このUSB伝送技術「Bulk Pet」により一定のデータ量をコンスタントに転送するため、双方の処理にかかる負荷を平均化することにより安定したデータ転送が実現しました。パソコンの負荷状態が変わることで音質も変化するため、あらかじめ設定された4種類の転送モードからお好みの音質を選ぶことも可能です。
※「Bulk Pet」はインターフェイス株式会社の登録商標です。「Bulk Pet」の詳細についてはインターフェイス社のウェブサイトをご参照ください。
こだわり抜かれた筐体設計
こだわり抜かれた筐体設計
振動の起きやすいトランスは底板から浮かせたフローティング構造を採用。基板の固定ねじは最低限とし、さらに、底板とフットとの接合に遊びを持たせた新機構のティアックオリジナルStressless Foot v2を採用したことで、音質に影響を与える振動を徹底してコントロールしています。2.8mm厚のトップパネルを新規採用し、さらに制振性を高めました。
DSD 22.5MHzやPCM 384kHz/32bitといった次世代のハイレゾ音源を簡単にWindowsやMacintoshパソコンから再生できる無料の専用ソフトウエアをご利用いただけます。ソフトウエアを立ち上げてUSBケーブルで接続したUD-507を選択するだけで、確実に最良の条件でデジタルオーディオデータを転送。
専用ソフトウエアだからこそ「USB DACを認識しているが音が出ない」、「音は出るがダウンコンバートされている」などといったUSBオーディオ設定時におけるトラブルの心配がありません。