Referenceシリーズ USB DAC/ヘッドホンアンプ
DSD22.5MHz、PCM768kHz/32bit対応
デュアルモノーラルUSB DAC/ヘッドホンアンプ
メーカー希望小売価格 : オープンプライス
Referenceシリーズ USB DAC/ヘッドホンアンプ
特長
この製品は生産完了になりました。
後継機 UD-505-X をご確認ください。
デジタルオーディオの要であるDACチップにはハイエンド・オーディオ・マーケットで定評のある旭化成エレクトロニクス社『VERITA AK4497』を左右に1基ずつ搭載しました。『VERITA AK4497』は、最大DSD 24.5MHz、PCM 768kHz/32bitに対応した最新フラッグシップのDACです。新開発のローディスト―ション・テクノロジーにより業界最高水準の低歪率を実現。さらにOSRDテクノロジー(Over Sampling Ratio Doubler Technology)により帯域外ノイズを大幅に低減するなど、可聴域を超えた音まで処理するハイレゾ音源に相応しい繊細な表現力を獲得しました。
※ AK4497は業務用オーディオ機器やハイエンド・デジタルオーディオ用に開発された
旭化成エレクトロニクス社のAudio4pro™ファミリーのフラッグシップ製品です。
電源トランスから、電源回路、D/Aコンバーター部、アナログ出力段に至るまで一貫したデュアルモノーラル構成の贅沢な回路を採用しました。安定した電流供給能力が特長のトロイダルコア電源トランスや高性能D/Aコンバーター『VERITA AK4497』をはじめ、それぞれのチャンネルがモノーラルで完結する回路を2系統持つデュアルモノーラル構成はL/R信号によるお互いの干渉を防ぎ、音場感や立体感など豊かな音楽表現を実現します。
また、L/Rそれぞれのアナログ出力信号をD/A変換後から最終出力段までフルバランス伝送することで、S/Nの向上やダイナミックレンジの拡大に大きく寄与。よりピュアな状態でハイレゾ音源の持つ空気感を余すことなく伝えます。
ハイレゾ相当(96kHz/24bit)の音質でオーディオデータを通信できるLDAC™コーデックに加え、48kHz/24bitで通信が可能なQualcomm® aptX™ HDにも対応。もちろんAACやQualcomm® aptX™、SBCといった汎用性の高いコーデックにも対応しており、スマートホンやDAP(Digital Audio Player)から高音質ワイヤレス再生をカジュアルにお楽しみ頂けます。
USBオーディオ再生時には、不安定でノイズの多いパソコン側のクロックと同期させず、UD-505内部の高精度水晶発振器が作り出すクロックと同期してPCMやDSDデータの転送を制御するUSBアシンクロナス転送方式に対応。内部のクロックには44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載しており、低位相雑音が特長のオーディオグレード高精度水晶発振器をそれぞれ整数倍の入力信号に対して適用することで、音質に与えるジッターの影響を大幅に抑えて原音を忠実に再現します。 さらに、外部マスタークロック信号と同期をさせることが可能な10MHz外部クロック入力にも対応。TEAC製「CG-10M」などの高精度なマスタークロックジェネレーターと同期させることにより、更に高品位な音楽再生へのグレードアップが可能となります。
デジタルオーディオ信号を滑らかに補完するフルエンシーアルゴリズムを用いた『RDOT-NEO』(Refined Digital Output Technology NEO)により、PCMデジタル信号を最大384kHz/32bitや最大DSD24.5MHzまでアップコンバートする機能を搭載しました。いつも聴いている音楽もアップコンバート機能を使うことで音質の変化をお楽しみ頂けます。
USBケーブルでハイレゾ音源の膨大なデジタルデータを送る場合、従来のアイソクロナス転送では送信側のパソコンと受信側のUSB DACの双方に処理負荷の大きなムラが発生し、音途切れなどの問題が発生する可能性がありましたが、このUSB伝送技術「Bulk Pet」により一定のデータ量をコンスタントに転送するため、双方の処理にかかる負荷を平均化することにより安定したデータ転送が実現しました。パソコンの負荷状態が変わることで音質も変化するため、あらかじめ設定された4種類の転送モードからお好みの音質を選ぶことも可能です。
※「Bulk Pet」はインターフェイス株式会社の登録商標です。
「Bulk Pet」の詳細についてはインターフェイス社のホームページをご参照ください
5種類のPCMデジタルフィルターに加え、2種類のDSDデジタルフィルターを装備。入力するファイル形式や音楽のタイプに合わせて最適なフィルターを選択することが可能です。付属リモコンを使うとワンタッチでフィルターを切り替えることができ、それぞれのフィルターが持つ微妙な音のニュアンスの違いを簡単にお楽しみいただけます。
Sharp Roll Off | オーディオ帯域外の信号を急峻にカットするシャープロールオフ特性のFIRフィルター |
Slow Roll Off | オーディオ帯域外の信号を緩やかにカットするスローロールオフ特性のFIRフィルター |
Short Delay Sharp | オーディオ帯域外の信号を急峻にカットするシャープロールオフ特性のショートディレイフィルター |
Short Delay Slow | オーディオ帯域外の信号を緩やかにカットするスローロールオフ特性のショートディレイフィルター |
Low Dispersion | オーディオ帯域外の信号をカットする低分散特性のショートディレイフィルター |
Narrow | カットオフ周波数 39kHz(2.8M時)78kHz(5.6M時)156kHz(11.2M時)312kHz(22.5M時) |
Wide | カットオフ周波数 76kHz(2.8M時)152kHz(5.6M時)304kHz(11.2M時)608kHz(22.5M時) |
デジタル部とアナログ部の相互干渉を抑えるため、電源およびグランドの完全独立回路構成はもちろん、デジタル部とアナログ部を接続する通信経路による相互干渉までも徹底的に排除しました。デジタルアイソレーターを接続部に設置することで電気的に絶縁し、パソコンからUSB経由で流入するノイズをはじめ、全てのデジタル入力ソースに由来するノイズが電源ラインやグランドを伝ってアナログ部に侵入することを防ぎます。このアイソレーション回路によってS/Nも更に向上し、音質的にも大きく貢献します。
安定した電流を供給する大容量トロイダルコア電源トランスを左右チャンネル専用に各1基ずつ搭載。ここでもデュアルモノーラル設計を貫き、それぞれのチャンネルに他方の信号処理にかかる消費電流の変化による影響を受けることなく安定した電流供給を可能にしています。
アナログ出力回路にとって重要な電流伝送能力を高める電流伝送強化型バッファーアンプ『TEAC-HCLD回路』(HCLD: High Current Line Driver)を搭載しました。電流伝送能力の高いバッファーアンプを片チャンネルあたり2回路構成とし、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることが可能となります。
UD-505は、優れたアナログ部と豊富な入力系統を活かして高品位なプリアンプとしてもお使いいただけます。ボリューム可変/固定選択式のXLRバランス出力とRCAアンバランス出力を1系統ずつ装備しており、パワーアンプと組み合わせた本格的なシステムやアクティブスピーカーと組み合わせたシンプルなシステム構築が可能です。プリアンプ回路には、左右・正負(L+、L-、R+、R-)に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型ボリュームを使った『TEAC-QVCS』(Quad Volume Control System)を採用。アナログで処理される可変ゲインアンプ型ボリュームをオーディオ信号経路上に配置することで、オーディオ信号にノイズが入るなど配線の引き回しによる問題を排除しました。 また、この『TEAC-QVCS』により、dB表示モードの場合は0.5dBずつ、ステップ表示モードでは100段階で音量調節が可能となり、お使いのオーディオシステムやヘッドホンに合わせて最適なボリュームを得ることができます。
左右各チャンネル4基ずつの出力トランジスタによって構成された『TEAC-HCLD回路』をヘッドホン出力時にも使うことで、バランス駆動型のヘッドホンを接続可能としました。さらに、シングルエンドでの使用時でもこれらのトランジスタをパラレル駆動させることで通常のシングルエンド・ヘッドホンアンプよりも力強くドライブ。独自の回路設計により、AB級アンプにもかかわらず、A級動作領域を拡大することで通常のヘッドホン・リスニング使用時ではA級で動作。600Ωのハイインピーダンス型ヘッドホンをはじめ、様々なタイプのヘッドホンのポテンシャルを引き出すことが可能となります。
アクティブ・グランド方式は、バランス接続の原理でCOLD側をグランドに接続することでアンプ回路によって強制的にグランドをドライブして0Vに近づける駆動方式です。通常のグランドに落とすよりも理想的なグランドを得られるだけでなく、電源から来るハムノイズの影響を抑える効果に加え、ノイズフロアが下がることで静粛性が増し、アーティストの息遣いや音のテクスチャーをより間近に感じられる効果も期待できます。
フロント側にはバランス接続が可能な2基の3極式TRSジャック(6.3mmステレオ標準ジャック)によるヘッドホン出力端子に加え、1本のプラグでステレオ・バランス接続を実現する新規格4.4mm 5極端子を1基装備。この端子には株式会社日本ディックス製「Pentaconn」(JEITA規格 RC-8141Cに準拠)を採用。バランス接続用ヘッドホン端子の業界統一規格として、今後ヘッドホンメーカーやケーブルメーカーなどから4.4mm 5極端子に対応した製品が今後多数発売される予定です。UD-505ではこの新規格端子を採用し、1本のプラグでバランス接続またはアクティブ・グランド接続を可能としました。 一方、従来のTRSジャック側では、バランス駆動型ヘッドホンを接続することはもちろん、通常のヘッドホンを2台まで接続できるアンバランス駆動、さらには無音時における静寂性の向上や繊細な音の表現に有効なアクティブ・グランド駆動など3種類の駆動方式による音の違いをお楽しみ頂ける回路構成としました。
筐体のすべてを外来ノイズに強い金属パネルで構成することで、パソコンなどから発せされる電磁ノイズの侵入を抑制。オーディオ機器にとって厳しい環境下でもノイズの少ないクリーンな内部環境を実現しました。さらに、金属製シャーシをさらに両サイドから包み込む8mm厚のアルミパネルにより、ねじれや歪みを防いで強固で安定した筐体を実現しました。また、A4サイズ(天面)の筐体※ は机の上やサイドボードなどのわずかなスペースにも設置が可能です。
※ 端子部やつまみなどの突起部は除く。
リア側の出力端子は金メッキ処理が施されたXLR端子によるアナログ・バランス出力のほか、RCAピン端子によるアンバランス出力を最短の信号経路になるようシンメトリーに配置。大径のRCAピンプラグも接続できるよう左右のピン端子のピッチを広く取るなど、ハイエンド機との接続も十分に考慮された設計です。デジタル入力はリア側3系統(USBx1、同軸x1、光x1)、フロント側1系統(同軸/光兼用端子 x 1)を装備。同軸、および光デジタル入力はPCM 192kHz/24bitをはじめ、DoP方式によるDSD 2.8MHzなどのハイレゾ音源の入力にも対応しています。フロント側のデジタル入力は同軸ミニと光ミニ兼用で、TEAC 「HA-P90SD」などのデジタル出力が可能なDAP(Digital Audio Player)と簡単に接続することが可能です。
※ RCAピン - 3.5mmミニ変換ケーブル付属
床面のわずかな歪みにも影響されず、安定した本体の設置を可能にする3点支持方式の脚部を採用。各脚部にはスパイク形状を持つフット本体とすり鉢状の受け皿を持つフットベースが一体化したオリジナル構造のピンポイントフット※ を採用。ごく僅かな1点でのみ本体を支えることで振動や共振を減少させ、中低域のコモリや濁りを徹底的に排除し、音の輪郭を際立たせる分解能と音像定位の向上を実現します。
シャーシ側にしっかりと取り付けられたフット本体(写真上部)とフットベース部(写真下部)のフランジ形状部(すり鉢状の部分の外周部の突部)が3本のビスのフランジ部によってぶら下がる構造をしており、本体を持ち上げた時はお互いのフランジ部が噛み合うことでフットベースの落下を防ぎ、接地した時はスパイク尖端部とすり鉢の最深部の1点のみが接するピンポイント接地が可能となります。 オーディオ用の脚としては理想的と言われるものの、設置時にフットベースの位置決めが非常に困難だったピンポイント方式による設置を簡単に行えます。
※ 特許第4075477号、特許第3778108号
4段階ディマーを備えた表示部にはコントラスト比が高くて見やすいフルドットOLED(有機EL)ディスプレーを採用。また、離れたリスニングポジションからもボリューム値や入力ソースなどの情報が確認できるよう、視認性の優れた大きなフォントも採用しました。
DSD 22.5MHzやPCM 768kHz/32bitといった次世代のハイレゾ音源を簡単にWindowsやMacintoshパソコンから再生できる無料の専用ソフトウエアをご利用いただけます。ソフトウエアを立ち上げてUSBケーブルで接続したUD-505を選択するだけで、確実に最良の条件でデジタルオーディオデータを転送。専用ソフトウエアだからこそ「USB DACを認識しているが音が出ない」、「音は出るがダウンコンバートされている」などといったUSBオーディオ設定時におけるトラブルの心配がありません。
※ Windowsの場合はあらかじめドライバーのインストールが必要になります。