USB DAC/ヘッドホンアンプ
A4サイズのコンパクトな筐体に、
長年培われてきたティアックのオーディオ設計ノウハウと
ハイエンドオーディオの設計思想を凝縮。
メーカー希望小売価格 : 158,000円(税抜) 173,800円(税込)
USB DAC/ヘッドホンアンプ
特長
さらなる進化を遂げたデュアルモノーラル構成のDAC部
さらなる進化を遂げた
デュアルモノーラル構成のDAC部
デジタルオーディオの要であるDACチップにはハイエンド・オーディオマーケットで定評のあるESS TechnologyのES9038Q2M SABRE32 Reference DACを左右に1基ずつ搭載しました。ESS独自技術の32-bit HyperStream®Ⅱ DAC architectureとTime Domain Jitter Eliminatorにより、優れたダイナミックレンジとリニアリティの向上を実現し、動特性に優れたより正確でクリアなオーディオ再生が可能になりました。
電源トランスから、電源回路、D/Aコンバーター部、アナログ出力段に至るまで一貫したデュアルモノーラル構成の贅沢な回路を採用しました。安定した電流供給能力が特長のトロイダルコア電源トランスや高性能D/Aコンバーターをはじめ、それぞれのチャンネルがモノーラルで完結する回路を2系統持つデュアルモノーラル構成は、L/R信号によるお互いの干渉を防ぎ、音場感や立体感など豊かな音楽表現を実現します。
また、L/Rそれぞれのアナログ出力信号をD/A変換後から最終出力段までフルバランス伝送することで、S/Nの向上やダイナミックレンジの拡大に大きく寄与。よりピュアな状態でハイレゾ音源の持つ空気感を余すことなく伝えます。
ハイレゾ相当(96kHz/24bit)の音質でオーディオデータを通信できるLDAC™コーデックに加え、48kHz/24bitで通信が可能なQualcomm® aptX™ HDにも対応。もちろんAACやQualcomm® aptX™、SBCといった汎用性の高いコーデックにも対応しており、スマートホンやDAP(Digital Audio Player)から高音質ワイヤレス再生をカジュアルにお楽しみ頂けます。
USBオーディオ再生時には、不安定でノイズの多いパソコン側のクロックと同期させず、UD-505-X内部の高精度水晶発振器が作り出すクロックと同期してPCMやDSDデータの転送を制御するUSBアシンクロナス転送方式に対応。内部のクロックには44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載しており、低位相雑音が特長のオーディオグレード高精度水晶発振器をそれぞれ整数倍の入力信号に対して適用することで、音質に与えるジッターの影響を大幅に抑えて原音を忠実に再現します。
さらに、外部マスタークロック信号と同期をさせることが可能な10MHz外部クロック入力にも対応。TEAC「CG-10M」と同期させることにより、更に高品位な音楽再生へのグレードアップが可能となります。
デジタルオーディオ信号を滑らかに補完するフルエンシーアルゴリズムを用いた『RDOT-NEO』(Refined Digital Output Technology NEO)により、PCMデジタル信号を最大384kHz/32bitや最大DSD24.5MHzまでアップコンバートする機能を搭載しました。いつも聴いている音楽もアップコンバート機能を使うことで音質の変化をお楽しみ頂けます。
USBケーブルでハイレゾ音源の膨大なデジタルデータを送る場合、従来のアイソクロナス転送では送信側のパソコンと受信側のUSB DACの双方に処理負荷の大きなムラが発生し、音途切れなどの問題が発生する可能性がありましたが、このUSB伝送技術「Bulk Pet」により一定のデータ量をコンスタントに転送するため、双方の処理にかかる負荷を平均化することにより安定したデータ転送が実現しました。パソコンの負荷状態が変わることで音質も変化するため、あらかじめ設定された4種類の転送モードからお好みの音質を選ぶことも可能です。
※「Bulk Pet」はインターフェイス株式会社の登録商標です。「Bulk Pet」の詳細についてはインターフェイス社のウェブサイトをご参照ください。
7種類のPCMデジタルフィルターを装備。入力するファイル形式や音楽のタイプに合わせて最適なフィルターを選択することが可能です。付属リモコンを使うとワンタッチでフィルターを切り替えることができ、それぞれのフィルターが持つ微妙な音のニュアンスの違いを簡単にお楽しみいただけます。また7種類のフィルターの他にフィルターOFFモードも選択することが可能です。
安定した電流を供給する大容量トロイダルコア電源トランスを左右チャンネル専用に各1基ずつ搭載。ここでもデュアルモノーラル設計を貫き、それぞれのチャンネルに他方の信号処理にかかる消費電流の変化による影響を受けることなく安定した電流供給を可能にしています。
さらに磨き上げられたアナログ出力回路
さらに磨き上げられたアナログ出力回路
アナログ出力回路にとって重要な電流伝送能力を高める電流伝送強化型バッファーアンプ『TEAC-HCLD回路』(HCLD: High Current Line Driver)をさらに改良した『TEAC-HCLD 2』回路を搭載しました。新たに電流伝送能力の非常に高いラインバッファーアンプICを採用し、片チャンネルあたり正負2回路構成とすることで、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることが可能となります。
ボリューム回路には、左右・正負(L+、L–、R+、R–)に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型電子ボリュームを使った『TEAC-QVCS』(Quad Volume Control System)を採用。フロントパネルに取り付けられた可変抵抗を用いた従来のボリュームコントロールではなく、エンコーダーによりコントロールされる可変ゲインアンプ型アナログボリュームを基板のオーディオ信号経路上に配置することで、配線の引き回しによるノイズの問題を排除しました。また、この『TEAC-QVCS』では、0.5dBずつでの音量調節が可能となり、お使いのオーディオシステムやヘッドホンに合わせて最適なボリュームを設定が可能です。
ヘッドホンのさらなる可能性を引き出す
ヘッドホンのさらなる可能性を引き出す
左右各チャンネル4基ずつの出力トランジスタによって構成された『TEAC-HCLD2』回路をヘッドホン出力にも使用することでバランス駆動に対応。600Ωのハイインピーダンス型ヘッドホンをはじめ、様々なタイプのヘッドホンのポテンシャルを引き出すことが可能となります。
フロント側にはバランス接続が可能な2基の3極式TRSジャック(6.3mmステレオ標準ジャック)によるヘッドホン出力端子に加え、1本のプラグでステレオ・バランス接続を実現する4.4mm 5極端子を1基装備。
従来のTRSジャック側では、バランス駆動型ヘッドホンを接続できるだけでなく、通常のヘッドホンを2台まで接続できるアンバランス駆動、さらには無音時における静寂性の向上や繊細な音の表現に有効なアクティブ・グランド駆動など3種類の駆動方式による音の違いをお楽しみ頂ける回路構成としました。
※「Pentaconn」は株式会社日本ディックスの登録商標です。
アクティブ・グラウンド方式は、COLD側をアンプ回路によって強制的に0Vにする駆動方式です。通常のグラウンド接続よりも理想的なグラウンドを得られるだけでなく、電源から来るハムノイズの影響を抑える効果に加え、ノイズフロアが下がることで静粛性が増し、アーティストの息遣いや音のテクスチャーをより間近に感じられる効果も期待できます。
こだわり抜かれた筐体設計
こだわり抜かれた筐体設計
筐体のすべてを外来ノイズに強い金属パネルで構成することで、パソコンなどから発せされる電磁ノイズの侵入を抑制。オーディオ機器にとって厳しい環境下でもノイズの少ないクリーンな内部環境を実現しました。さらに、金属製シャーシを両サイドから包み込む8mm厚のアルミパネルにより、ねじれや歪みを防いで強固で安定した筐体を実現しました。また、A4サイズ(天面)の筐体※は机の上やサイドボードなどのわずかなスペースにも設置が可能です。
※ 端子部やつまみなどの突起部は除く。
リア側の出力端子は金メッキ処理が施されたXLR端子によるアナログ・バランス出力のほか、RCAピン端子によるアンバランス出力を最短の信号経路になるようシンメトリーに配置。大径のRCAピンプラグも接続できるよう左右のピン端子のピッチを広く取るなど、ハイエンド機との接続も十分に考慮された設計です。
デジタル入力はリア側3系統(USBx1、同軸x1、光x1)、フロント側1系統(同軸/光兼用端子 x 1)を装備。同軸、および光デジタル入力はPCM 192kHz/24bitをはじめ、DoP方式によるDSD 2.8MHzなどのハイレゾ音源の入力にも対応しています。フロント側のデジタル入力は同軸ミニと光ミニ兼用で、デジタル出力が可能なDAP(Digital Audio Player)と簡単に接続することが可能です。
床面のわずかな歪みにも影響されることなく安定した設置を可能にする、新開発のオリジナル3点支持フット「Stressless Foot」を採用。従来型とは異なり、フットをシャーシに固定せず半固定状態にして自由に振動させることで、より自然な音の響きを得る、というコンセプトに基づいて開発されました。削り出しのスチール製のフットは、しっかり固定されることなく底面にぶら下がる状態で装着されており、従来型のピンポイントスパイクフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現しています。
新たにトップパネルにセミフローティングトップパネルを採用。トップパネルをネジでシャーシに締め付けず、サイドパネルのみで挟み込んだ半固定状態にすることで、開放感に優れた音を実現しました。
DSD 22.5MHzやPCM 768kHz/32bitといった次世代のハイレゾ音源を簡単にWindowsやMacintoshパソコンから再生できる無料の専用ソフトウエアをご利用いただけます。ソフトウエアを立ち上げてUSBケーブルで接続したUD-505を選択するだけで、確実に最良の条件でデジタルオーディオデータを転送。専用ソフトウエアだからこそ「USB DACを認識しているが音が出ない」、「音は出るがダウンコンバートされている」などといったUSBオーディオ設定時におけるトラブルの心配がありません。
※ Windowsの場合はあらかじめドライバーのインストールが必要になります。