ベルトドライブ・ターンテーブル
XLRバランス出力を搭載した
本格派ベルトドライブ・ターンテーブル
メーカー希望小売価格 : 180,000円(税抜) 198,000円(税込)
ベルトドライブ・ターンテーブル
特長
内部損失が大きく重量のある36mmのMDF製のベースプレートに、優れた剛性を持つ12mmの人工大理石を組み合わせた、積層構造のシャーシを採用。(キャビネットの重量は約8.8kg)優れた剛性と制振性を備え、高いハウリングマージンを実現しました。トーンアームとプラッターは人工大理石のトッププレート、振動を発するモーターはMDFのベースプレートへ、それぞれ別々の構造体にマウントし、それぞれの素材をダンパーによりアイソレートすることで、トーンアームへのモーターの振動の伝達を低減する静粛性に優れた構造になっています。
人工大理石とMDFの間には、和紙ターンテーブルシートで培った経験をもとに、試聴試験を繰り返して最適な響きのバランスを持つ厚みと素材の和紙をワッシャーとして採用。ゴムでも金属でもなく、和紙を使用することによりレコードならではの生き生きとした響きをそのまま引き出して再生します。
プラッターの回転の理想は、一度回転を始めたら自重と慣性により回り続けることですが、現実にはそれは不可能です。TN-5BBは平ベルトによりDCモーターの駆動力をプラッターの外周に伝えるベルトドライブ方式を採用。プラッターの下部に設けられた光センサーでプラッターの回転数を検知し、モーターにプラッターの回転に応じたサーボを掛ける回転数自動調整機構(Platter Rotation Sensing Servo System PRS3)により慣性とモーターだけでは難しい高い回転精度を実現しました。33-⅓、45、78回転の3スピード対応で、SPレコードや高音質78回転レコードの再生にも対応します。
高い平面性と内部損失を持つアクリルをプラッターに採用。20mm厚のアクリルは1.7kgの重量があり、高い慣性モーメントを実現しました。レコード盤の素材である塩化ビニルはマイナスの電荷を帯びやすい素材ですが、アクリルも同じようにマイナスの電荷を帯びる性質を持ち、帯電列上※でも比較的近い物質同士のため、直接こすれ合っても帯電し難い利点があります。ターンテーブルシート使用せずに直接レコードを載せて再生することで、鮮明なレコードの響きをお楽しみ頂けます。
※ 帯電列物質を擦り合わせた際にプラスとマイナスの電荷の帯びやすさの順番に物質を並べた列。帯電列上で近い物質は直接こすれ合っても帯電し難く、反対に離れているほど帯電しやすくなります。
トーンアーム設計に40年の歴史を持つ日本のブランドSAECとのコラボレーションから生まれたナイフエッジトーンアームを採用。垂直方向の可動部にはステンレス製ナイフエッジベアリングを採用し、レコードの溝の高感度かつ安定した読み取りを実現しました。また、水平方向の可動部には従来の1点のボールベアリングで支持する構造から、2点で日本製の高精度ボールベアリングを使用して支持する構造に変更。安定して滑らかに盤上をトレースし、ナイフエッジの動きを妨げません。トーンアームベースは高さ調整可能。6mmの範囲で様々な高さのカートリッジで最適なVTA(Vertical Tracking Angle)を調整することができます。トーンアームジオメトリは IEC推奨のBaerwaldアライメントに準拠しております。
電動式のアームリフターを採用し、ワンボタンでアームの上げ下げを行うことが可能。演奏終了後は、非接触の光センサーにより自動でアームが上がるオートリフトアップ機能も搭載しています。規格外の盤を再生する際には、オートアームリフト機能をキャンセルすることも可能です。
トーンアーム内部の配線にはPC-Triple C導体を使用したSAEC製リード線を採用。優 れた導通性能を持つ導体により、アナログレコードの微弱な信号を余すことなく伝えます。
PC- Triple Cとは
FCM株式会社(古河電機工業(株)の関連会社)が開発した独自の連続鍛造伸延技術により、信号の伝送を妨げ結晶粒界を極力減らし、結晶を長手方向に連続化させることにより、優れた導通性能を実現した素材。
定評のあるMM型カートリッジOrtofon 2M REDを標準装備 。ヘッドシェルにアライメント調整して装着した状態になっており、取り出して組み立ててすぐにレコードを楽しむことができます。
アナログ出力には一般的なRCA端子の他に、XLR端子を搭載 。PE-505などXLRバランス入力に対応する外部フォノイコライザーとの接続に、市販の様々なケーブルをお使いいただけます。
ブラックとシルバーのコントラストを基調としたデザイン。キャビネットに採用したMDFはピアノブラック仕上げとなっており美しい光沢を備えております。また、天板を構成する人工大理石には、遠目では漆黒に見えますが近づいてみると中に雲母が点々と煌めくパ ールブラックとなっており、見る角度によってその表情を変え、シンプルながらも目で見て鑑賞する楽しさを備えたデザインとなっております。操作系のノブやアームリフトスイッチ、そして脚部には質感の高い、アルミ削り出し部品を採用しました。