Referenceシリーズ USB DAC/プリメインアンプ
最大DSD11.2MHzまで対応のデュアルモノーラルUSB DAC搭載。Bluetooth® (LDAC™/aptX™)にも対応したハイレゾDAP時代のプリメインアンプ
メーカー希望小売価格 : オープンプライス
Referenceシリーズ USB DAC/プリメインアンプ
特長
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デジタルオーディオの要であるDACチップには定評のある旭化成エレクトロニクス社製のDAC『VERITA AK4490』※を採用。DSD 11.2MHzの信号をダイレクトに処理するネイティブ再生だけでなく、PCM 384kHz/32bitのデジタル入力に対応するなど、より多くのハイレゾ音源に対応し、高精細なハイレゾ音源が持つキメの細かい滑らかなディテールと優れた定位感を実現しました。
※ AK4490は業務用オーディオ機器やハイエンド・デジタルオーディオ用に開発された旭化成エレクトロニクス社のAudio4pro™ファミリーブランド製品です。
クラスを超える表現力の裏付けとなるのは、D/Aコンバーター部、プリアンプ部に至るまで一貫したデュアルモノーラル構成の贅沢な回路構成となっています。
高性能D/Aコンバーター『VERITA AK4490』をはじめ、L/R各々のチャンネルがモノーラルで完結する回路を2系統持つデュアルモノーラルの構成は、お互いの信号による干渉を極力防ぐ効果があり、スピーカーリスニング時はもちろんのことヘッドホンリスニングでは特に重要となることから、高性能ヘッドホンアンプとしての性能にも大きく貢献しています。
プリアンプ回路には、D/A変換の直後からアナログに変換されたオーディオ信号を、ボリュームアンプ部に至るまで全段バランス処理が行われるフルバランス設計の回路、『TEAC-QVCS』 (QVCS:Quad Volume Control System)を採用しました。
ボリュームノブから伝わるコントロール信号により、左右チャンネル、さらに正負ごとに独立させた合計4回路の可変ゲインアンプ型ボリュームを一括連動。このシステムにより、無用なオーディオ信号の引き回しがなくなり、パワーアンプの直前までオーディオ信号の左右・正負の独立が保たれ、チャンネルセパレーションに優れたクリアな音質を獲得しました (アナログ・アンバランス入力時を除く)。
また、ヘッドホンリスニング時において問題となるギャング・エラー(ボリューム素子の構造により生じる小音量時における左右のレベル差)の発生も完全に解消し、低インピーダンスIEMの使用時にも快適なリスニングをお楽しみ頂けます。
『AI-503』はプリアンプとしてもお使い頂けます。ボリュームコントロールが可能なRCA出力端子を装備しており、パワーアンプを接続することで本格的なオーディオシステムへの展開が可能となります。また、アナログ入力もRCA入力端子を1系統装備しており、TEAC製フォノアンプ内蔵アナログターンテーブル(TN-350やTN-570/550)やカセットデッキ (AD-850)などのアナログ機器との接続も可能です。
USB接続時では不安定でノイズが多いパソコン側のクロックと同期させず (非同期)に、AI-503内部の高精度水晶発振器の作り出すクロックと同期してPCM、DSD信号を制御する『USBアシンクロナス転送方式』に対応。内部のクロックには44.1kHz系と48kHz系の2種類の専用クロックを搭載し、低位相雑音が特長のオーディオグレード高精度水晶発振器をそれぞれ整数倍の入力信号に対して適用することで、音質に与えるジッターの影響を大幅に抑えて原音を忠実に再現します。
PCMデジタルフィルターは4種類およびOFFモードを、DSDでは2種類のデジタルフィルターを備えており、入力するファイル形式や音楽のタイプに合わせて最適なフィルターをリモコンで切替えることが可能です。音楽再生中にもフィルターを変更することが可能ですので、それぞれのフィルターが持つ微妙な音のニュアンスの違いを簡単にお楽しみいただけます。
PCMフィルター | |
OFF : | |
FIR SHARP : | オーディオ帯域外の信号を急峻にカットするシャープロールオフ特性のFIRフィルター |
FIR SLOW : | オーディオ帯域外の信号を緩やかにカットするスローロールオフ特性のFIRフィルター |
SDLY SHARP : | オーディオ帯域外の信号を急峻にカットするシャープロールオフ特性のショートディレイフィルター |
SDLY SLOW : | オーディオ帯域外の信号を緩やかにカットするスローロールオフ特性のショートディレイフィルター |
DSDフィルター | |
CUTOFF 50kHz : | |
CUTOFF 150kHz : |
高効率で安定した電源を供給できるトロイダルコア・トランスを採用しました。磁束漏れを抑え電磁誘導ノイズの混入を防ぐことができるため、常にピュアで安定した電流を供給できます。
USB入力は最大DSD11.2MHz、PCM384kHz/32bitに対応。DSDは、PCMへの変換を行わずにダイレクトにDSDをアナログ化する “DSDネイティブ再生” に対応しました。ASIO2.1およびDoP(DSD over PCM)方式に対応したTEAC専用音楽再生ソフトウェア『TEAC HR Audio Player」 (無償)を使うことで、WindowsはもちろんMac PCでもDSD11.2MHz音源をネイティブで再生することが出来ます。また、光/同軸デジタル入力は、最大192kHz/24bitまでの入力に対応しています。
LDAC™やQualcomm® aptX™、AACなど高音質なワイヤレス伝送に対応したBluetooth®レシーバー機能を搭載。お手持ちのスマートホンやタブレットの音源をワイヤレス伝送して、音楽を気軽にお楽しみ頂けます。
LDAC™は、ソニーが開発したハイレゾ音源をBluetooth®経由でも伝送可能とする音声圧縮技術です。
SBC等の既存Bluetooth®向け圧縮技術とは異なり、ハイレゾ音源を低い周波数・低いビット数へダウンコンバートすることなく処理します*1。また極めて効率 的な符号化やパケット配分の最適化を施すことで、従来技術比約3倍*2のデータ量の送信を可能とし、これまでにない高音質のBluetooth無線伝送を実現しています。
*1 DSDフォーマットは除く
*2 990kbps (96/48kHz)または909kbps (88.2/44.1kHz)のビットレートを選択した場合のSBC (Subband Coding)との比較
光デジタル出力やアナログ出力を持つDAP(デジタルオーディオプレーヤー)との接続に便利なフロント入力端子を装備。DAP内にある音楽ファイルを、スピーカーでもヘッドホンでも、すぐにお楽しみいただけます。
デスクトップやリビングでの高品位なスピーカー再生を実現させるため、定評のあるICEpower社製の高出力パワーアンプを採用。微小信号の再生においても高い解像度を持ち、高出力時には高いリニアリティを確保。
コンパクトかつ高効率なClass-Dパワーアンプを採用することで、A4サイズ小型筐体でもデジタルオーディオの核となるDAC部分にデュアルモノーラル構成回路を搭載することが可能となりました。
ディスクリート構成のTEAC-HCLDバッファーアンプ(High-Current Line Driver)をヘッドホンアンプ部に採用。どのインピーダンスのヘッドホンでも実用上の音量であればほとんどA級で動作し、ハイレゾ音源が持つ原音そのままのキメの細かさや空気の震え、温かみまで、音源に入っている情報をありのままに伝えます。
AI-503のヘッドホン出力回路は、アンプ部から4極タイプのジャック部までLchとRchのグランドを完全に分離した回路設計としました。左右chのグランドをアンプ部から完全に分離することにより、チャンネルセパレーションを大幅に向上させ、クリアで見通しの良いサウンドステージを実現することが出来ました。
※ 3極プラグのイヤホン、ヘッドホンもそのまま使用することができます。L/Rグランドセパレート駆動を行う場合、4極プラグのイヤホン、ヘッドホンをお使いください。ピンアサインは、下の図の通りです。
ピンアサイン:Tip(L+), Ring(R+), Ring(L-), Sleeve(R-)
ヘッドホンアンプ出力に2段階のゲイン切り替え機能を搭載。低インピーダンスのインイヤーモニター (IEM)から、600Ωのハイインピーダンスヘッドホンまで、接続するヘッドホンのインピーダンス、能率に合わせて最適なボリュームに設定することが出来ます。
フロントパネルには指針式のレベルメーターを搭載。信号のレベルに合わせて振れるメーターはオーディオ機器の存在を主張し、設置された部屋の雰囲気をよりオーディオリスニングに適したものに変化させるでしょう。部屋の照明に合わせて明るさを調節できる4段階ディマー機能 (明、中、暗、消灯)だけでなく、レベルメーターの動作自体のオフも選択できます。
しっかりとしたトルクのあるアルミ製ボリュームノブ、確実な操作を感じられるトグルスイッチなど、操作する部分のひとつひとつにこだわりました。専用リモコンはトップにアルミ材を使用した高級感あふれるデザインを採用。操作性にもこだわり、リモコンからのボリューム操作も最小ステップ (0.5dB刻み)で調整を行うことが出来ます。
筐体のすべてを外来ノイズに強い金属パネルで構成することで、パソコンなどから発せされる電磁ノイズの侵入を抑えて、オーディオ機器にとって厳しい環境下においてもノイズの少ないクリーンな内部環境を実現。さらに、金属シャーシを両サイドから包み込む8mm厚のアルミパネルが、筐体の剛性を高めています。 また、A4サイズ※の筐体は机の上やサイドボードなどのわずかなスペースでも設置可能です。
※ 端子部やつまみなどの突起部は除く
TEAC専用音楽再生ソフトウェア「TEAC HR Audio Player」 (無償)を使うことでDSD 11.2MHzやPCM384kHzなどのハイレゾ音楽ファイルを再生することができます。パソコン側 (Windows/Mac)で難しい設定を行うことがなく、設置してすぐにPCオーディオが始められる基本環境が整うため、パソコンが苦手な方にも簡単にお楽しみいただけます。
また、無償の波形編集ソフト「TEAC Hi-Res Editor」も用意しており、PCM音源をDSD11.2Mzにファイル変換したり、長時間のライブ音源を複数トラックに分割するといったファイル編集にお使い頂けます。
※ Windowsパソコンの場合、AI-503とパソコンをUSB接続する前に予めパソコンに専用ドライバーをインストールしておく必要があります。