佐藤 ひびき さん
Meets
ティアック
佐藤 ひびき さん
Meets
ティアック
「音に込められたアーティストの想いを、
ハイレゾ音源であますところなく聴いてほしい」
「音に込められたアーティストの想いを、ハイレゾ音源であますところなく聴いてほしい」
MP3などの圧縮音源が音楽メディアの主流になりつつある一方で、
CDを遥かに越える高解像度のハイレゾ音源をリリースする
アーティストが
増えています。
今回はハイレゾ音源が再生できる
ティアックの
USB DAC/ネットワークプレーヤー「NT-505-X」と
ステレオパワーアンプ「AP-505」のシステムを
デビュー・フルアルバム「Nobody Else But You」が
話題を呼んでいる
新進ジャズシンガー、佐藤ひびきさんにご試聴いただきました。
※試聴で使用した「Nobody Else But You」のハイレゾ音源は2022年9月1日(木)にリリース予定です。
MP3などの圧縮音源が音楽メディアの主流になりつつある一方で、CDを遥かに越える高解像度のハイレゾ音源をリリースするアーティストが増えています。今回はハイレゾ音源が再生できるティアックのUSB DAC/ネットワークプレーヤー「NT-505-X」とステレオパワーアンプ「AP-505」のシステムをデビュー・フルアルバム「Nobody Else But You」が話題を呼んでいる新進ジャズシンガー、佐藤ひびきさんにご試聴いただきました。
※試聴で使用した「Nobody Else But You」のハイレゾ音源は2022年2022年9月1日(木)にリリース予定です。
【プロフィール】
佐藤 ひびき さん
幼い頃より教会の聖歌隊で歌い、17歳よりボーカリストとして活動をはじめる。 2015年、2016年に単身渡米し、ジャズボーカリストRoseanna Vitro, Marion Cowingsらの指導を受ける。SEIKO 株式会社協賛 SEIKO Summer Jazz Camp 第3期生。第39回 浅草ジャズボーカルコンテストファイナリスト。2018年 New Jersey City University Jazz performance学科にてジャズベーシストJohn Benitez、ジャズボーカリストSofia Toselloの指導のもとJazz Voice を学び、米ニューヨーク・ニュージャージーのジャズクラブでも演奏経験を重ねる。 米ニューヨーク・ニュージャージーのジャズクラブでも演奏経験を重ねる。現在は都内のジャズクラブを中心に活動し、2021年1月にデビューミニアルバム「HIBIKI」をリリース。2022年1月26日には待望のフルアルバム「Nobody Else But You」をリリースし、Amazonランキング3部門1位にチャートイン。持ち前の艶やかな歌声を活かしたクラシカルな演奏スタイルが定評を得ている。
オフィシャルサイト https://hibikisato.amebaownd.com/
【プロフィール】
佐藤 ひびき さん
幼い頃より教会の聖歌隊で歌い、17歳よりボーカリストとして活動をはじめる。 2015年、2016年に単身渡米し、ジャズボーカリストRoseanna Vitro, Marion Cowingsらの指導を受ける。SEIKO 株式会社協賛 SEIKO Summer Jazz Camp 第3期生。第39回 浅草ジャズボーカルコンテストファイナリスト。2018年 New Jersey City University Jazz performance学科にてジャズベーシストJohn Benitez、ジャズボーカリストSofia Toselloの指導のもとJazz Voice を学び、米ニューヨーク・ニュージャージーのジャズクラブでも演奏経験を重ねる。 米ニューヨーク・ニュージャージーのジャズクラブでも演奏経験を重ねる。現在は都内のジャズクラブを中心に活動し、2021年1月にデビューミニアルバム「HIBIKI」をリリース。2022年1月26日には待望のフルアルバム「Nobody Else But You」をリリースし、Amazonランキング3部門1位にチャートイン。持ち前の艶やかな歌声を活かしたクラシカルな演奏スタイルが定評を得ている。
オフィシャルサイト https://hibikisato.amebaownd.com/
映画「真夏の夜のジャズ」のアニタ・オデイの歌、
ファッション、そしてステージングに衝撃を
- 最初に佐藤さんご自身のことをおきかせください。なぜジャズを歌おうと思ったのですか。
佐藤:小さい頃から教会に通っていてゴスペルや賛美歌を歌うのがすごく好きだったんです。そしてわたしの母がジャズ歌手なので、ジャズがとても身近にありました。直接のきっかけは高校生の時、私もジャズにチャレンジしてみたいなと思って、高校3年生の夏休みに母のステージのゲストで出演させてもらったことです。その体験がジャズにのめり込んでいくきっかけとなりました。
- 初めてジャズを歌った時はどうでしたか。
佐藤:とにかくステージに立った時は緊張しましたね。母はそこをあえて厳しく、お客様からお金を頂いて仕事としてやるからには、プロとしてきちんとやりなさいと言ってくれました。プロとしてステージに立つとはそういうことなんだな、と思いました。
- 憧れたジャズシンガーはいますか。
佐藤:アニタ・オデイです。歌声や音楽が素晴らしいのはもちろんですが、彼女のファッションやステージングは、私にとても響きました。特にジャズのドキュメンタリー映画「真夏の夜のジャズ」でのアニタ・オディのパフォーマンスが大好きで、歌いかたもファッションもとても素敵だなと思いましたし、そこで演奏されている「Sweet Georgia Brown」や、ものすごく速いテンポでの「Tea for Two」は本当に衝撃でしたし、大きな影響を受けていると思います。
- その後ジャズを学ぶためにアメリカに留学されたそうですね。本場のジャズはいかがでしたか。
佐藤:高校を卒業してアメリカに留学しましました。毎日がむしゃらで必死ではありましたが、すごく楽しかったです。アメリカはいろいろな所に音楽が溢れている場所だなと思いました。黒人街のハーレムにセッションに行って、1曲歌わせてくれって言って歌ったこともありますし、ジャズのソロの掛け合いなども、ものすごく自然な呼吸で、本当に会話のようで素晴らしかったですし、あんなふうに歌うためには曲への理解や歌い回しの技術が必要だということもよく分かりました。それらの経験が、今の私の糧になっていると思います。
初めてジャズを聴いた感動を凝縮した
デビュー・フルアルバム「Nobody Else But You」
- デビュー・フルアルバム「Nobody Else But You」についてお聞かせください。
佐藤:3年ほど前にアメリカから帰り本格的な演奏活動を始めました。このフルアルバムの前に5曲入りのミニアルバム「HIBIKI」を出し、そして今回はフルアルバムとして「Nobody Else But You」を作りました。収録した曲はどれも名曲中の名曲で、いずれも私が大好きな曲ばかりです。初めてジャズを聴いたときの感動や、昔から好きで好きでしかたがないオールドスクールな世界観をギュッと詰め込んだアルバムです。
「Nobody Else But You」
佐藤ひびき
https://www.amazon.co.jp/dp/B09N981N8B?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_1WPXDH3AG8G1KJXYX6F3
(ハイレゾ版は2022年9月1日(木)リリース予定)
◆ 収録曲
-収録曲で特に思い入れのある曲はありますか。
佐藤:アルバムの1曲めの「You Must Believe In Spring」は、留学していた時に先生から「この曲はひびきに絶対に合うから、これをあなたの曲にしなさい」と教えてもらいました。それ以来大切にしている曲です。特に歌詞が素晴らしいんです。「どんなに冷たい雪の中でも、いつか必ず雪解けが来て、小さなバラのつぼみが花を咲かせるように、希望を持っていればいつか絶対暖かい春が来る、それを信じましょう」という内容です。留学を終えて日本に帰ってほどなくコロナ禍になってしまったのですが、この曲は今こそ大事にすべき曲だと思い、ライブでも必ず歌うようにしています。
- ジャズのスタンダード曲だけでなく映画の曲も多く収録されていますね。
佐藤:はい。「シャレード」は、映画のオードリー・ヘップバーンの世界観や衣装が大好きなのでぜひやりたかった曲です。「I Wanna Be Loved by You」、「Diamonds Are a Girl’s Best Friend」はマリリン・モンローの映画の曲です。これらの曲はジャズのエッセンスをうまく取り入れつつ、でも、その曲が持つ本来の良い点を引き出せるように、とチャレンジしてみました。
ハイレゾ音源は伝えたいと思ったことが
「全部入り」で届けられる
- それではいよいよ試聴に入りたいと思います。今日は「Nobody Else But You」のハイレゾデータをお持ちいただいたので、その音源をティアックのオーディオシステムでご試聴いただきたいと思います。
本日ハイレゾ音源を試聴いただく製品の紹介をさせてください。まずハイレゾデータを再生するのがネットワークプレーヤー「NT-505-X」です。これはNASと呼ばれるネットワーク上のハードディスクなどに格納されている曲を再生することができるプレーヤーです。今日は佐藤さんの「Nobody Else But You」のハイレゾデータをUSBメモリーに入れてNT-505-Xに挿しましたので、そこから直接再生します。
ネットワークプレーヤー「NT-505-X」
- NT-505-Xから出てきた信号を増幅してスピーカーに送るのがReferenceシリーズのステレオパワーアンプ「AP-505」です。こちらはコンパクトな筐体ながら高音質と大出力を実現しています。
ステレオパワーアンプ「AP-505」
- 両モデルとも通常のオーディオ機器よりはコンパクトでデスクに置けるサイズです。今日この組み合わせでお伝えしたかったのは「今はこんな小型のシステムでも十分良い音が出ます」ということなんです。
試聴のプレゼンテーションはティアック株式会社 営業マーケティング本部 景井裕二が行いました。
試聴のプレゼンテーションはティアック株式会社 営業マーケティング本部 景井裕二が行いました。
- ちなみにスピーカーはあえて大きなものをつなげていますが、これはオーディオとしてのボディは小さいけれど、大きなスピーカーも十分鳴らせる力を持ってます、ということを知っていただきたくて、あえてこのようなセッティングにしています。
スピーカーはタンノイLEGACYシリーズの「ARDEN」を使用。
スピーカーはタンノイLEGACYシリーズの「ARDEN」を使用。
佐藤:ハイレゾが聴けるオーディオとは思えないぐらい小さいですね。スイッチも少ないので私にも使えそうだし、デザインも素敵ですし、はやく音を聴いてみたいです。
- さっそく聴きましょう! 先ほどお話に出た「You Must Believe In Spring」から聴いてみましょう。
佐藤:(試聴して)音源の作り手としてとっても嬉しいです! ハイレゾだと、こちらが伝えたいことがぜんぶ伝わりますね。たとえば音の奥行きやちょっとした息づかいなども、自分の中にストーリーがあって、それに添って組み立てているんですけど、再生するシステムによっては、いくら頑張って作っても伝わらないこともあります。でもこのティアックのシステムでハイレゾ音源を再生すると、すべてがきちんと再生されます。それがとても嬉しいです。
- ハイレゾ音源の音は、制作している時のレコーディングスタジオで聴く音に近いですか。
佐藤:レコーディングスタジオで聴く音って、いい意味でも悪い意味でももっと生々しい音なんです。それをCDに仕上げるためにミックスやマスタリングで味付けをするのですが、演奏したときの「生感」を残しつつ、美味しい料理として、たとえば表を軽く炙る、みたいなことをするんですが、ハイレゾ音源だと、その美味しい料理に仕上げる仕事の部分まで克明に聴こえる感じがします。
ミックスやマスタリングで難しいのが、リスナー側がどんな機器でこの曲を聴くのかが分からないところなんです。Hi-Fiオーディオだけでなく、スマホやPC、カーステレオも伝わるようなバランスの良いところを探すのがすごく難しくて苦労しましたが、このシステムで聴くと全てのバランスの意図が明瞭に伝わっていて、すごく嬉しいです。
- では次の曲の「シャレード」も聴かせてください。
佐藤:(試聴して)やっぱり、とてもいいですね!
- お持ちいただいた「Nobody Else But You」のハイレゾ版は96kHz/24bitですから、データとしてはCDよりもはるかに高解像度ですが、CDとの音の違いは感じますか。
佐藤:音の奥行きが全く違います。これは聴けばすぐ分かります。CDはあくまで44.1kHz/16bitという器の中に収めるものであって、24bit/96kHzなどの大きな器にいれられるハイレゾは、やっぱり「CDとは別もの」だと感じます。
エラやマイルスの名盤をハイレゾで聴いたら、
初めて3D映画を見た時のような感じがした
- せっかくの機会ですから、ご自身以外のハイレゾ音源もお楽しみください。このiPadから、NASに入っているハイレゾ音源がワンタッチで選べて再生できますので、お好きな曲をどうぞ。
佐藤:ほんとですか! じゃあ、ジャズボーカルの名作「エラ&ルイ」を聴いてみます。
「エラ・アンド・ルイ」
エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング
https://www.amazon.co.jp/dp/B00008KJUF?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_ZAF25PTXM5EQ81Y1R0ZW
佐藤:(試聴して)すごくいいです! よく聴きこんだアルバムだったのですが、ハイレゾで聴いたのは初めでした。こうやって高い解像度で聴くと、ボーカルのエラの後ろでバンドがこんなことをしていたんだというのがよく聞こえます。ピアノがちゃんとエラの歌に引っ掛けて演奏してたりして、バンドと歌の即興的なやり取りがあったんだということまで、ちゃんと聞こえました。
- さんざん聴き慣れた音源なのに、発見があったということですか。
佐藤:はい、ものすごく発見がありました。後ろのほうの音までよく聞こえてちょっとビックリしました。もう1曲、インストものってことで、マイルスも聴いていいですか。
「Kind of Blue」
マイルス・デイビス
https://www.amazon.co.jp/dp/B001O1ADFQ?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_16QAG12DND1DD8EZ2Y7X
佐藤:(試聴して)これは、もう最高ですね。ここに住みたいです(笑)。なんか、普通の映画でしか見たことがなかった作品を、はじめて3D映画で見たような感じがします。マイルスがすぐそこに立っていて、その奥にドラムがいて、って空間が見えました。音の立体感というか、次元がまったく違いますね。
- ちなみに家ではどんなシステムで音楽を聴いているのですか。
佐藤:家にあるオーディオシステムでCDを聴いたりしますけど、最近はスマホからBluetoothスピーカーに飛ばして聴くことも多いです。
- NT-505-XはBluetoothも受けられるので、スマホから音源を飛ばしたてそのまま再生もできます。またパソコンもUSBで接続できるので、パソコンに入っているハイレゾ音源なども再生できますし、Amazon Music HDなどのハイレゾのストリーミングも聴くことができるんですよ。
佐藤:それはありがたいですね。いろんな音源が便利に聴けて、しかもこんなに音がいいのに小さいなんてすごいです。それと女子としては、ツマミが少なくてシンプルに使えそうなところが特に嬉しいです。
- 最後に今後のことを教えてください。
佐藤:月に1、2回ほど、銀座SWING、代々木ナルといった都内のジャズクラブで歌っています。また渋谷のライブハウス「JZ Brat」では、今年秋の公演と来年のバースデーライブを企画しています。JZ Bratのステージでは、ヴィンテージの帽子をかぶったりオーダーメイドのドレスを着たりと、私が憧れたアニタ・オデイのように、歌や音楽だけでなく、ファッションでもジャズの世界観に浸かれるようなステージにしようと思っています。ぜひ見に来ていただきたいと思います。
- ぜひ若い方に来てほしいですね。
佐藤:ほんとうにそう思います。正直今はジャズを聴く若い人は少ないんですけど、ジャズは本当に素晴らしい音楽ですから、まだジャズを聴いたことがないみなさんにも楽しんでもらいたいです。ファッションなどいろんな入り口から、より多くの人がジャズに触れるきっかけを作れるようなジャズボーカリストになりたいと思っています。
CDジャケットの裏面の写真にはアニタ・オディへの想いが溢れている。
- 最後に今後の夢を教えてください。
佐藤:また海外でも歌いたいと思っています。それにニューヨークには素晴らしいレコーディングスタジオがありますから、ニューヨークでアルバムを録音してみたいですね。
- 楽しみにしています! 本日は忙しいところ、ありがとうございました。